国民生活センターは29日、「電動アシスト自転車」の2社の製品について、電動モーターのアシスト比が道路交通法の基準値を超えていると発表しました。
2016年10月27日にも同様のニュースが発表されたので、覚えている方もいるかと思います。
今回はテストを行った8社9製品の中で、2社2製品のアシスト超過が見つかりました。
アシスト比率は人力1に対し、最大で2までと道交法で決まっていますが、内1製品に関しては、198.5倍と大幅に超過した仕様となっています。
人の力がほぼ加わらない状態でアシストがスタートしてしまうので、急発進といった危険を伴うとともに、電動アシスト自転車といった規格から除外されてしまうことで、行動を走ると捕まってしまうかもしれないと言ったリスクが産まれてきます。
また、自転車屋さんでも「道交法違反の車種なので修理を受け付けない!」なんてこともあるかもしれないですね。
ですが、アシスト超過の自転車は使用者まで出回っているのが現状ですし、アシストが強い分には消費者からすれば「ありがたい」なんて思う方もいるのではないのでしょうか?
アシスト力は使用者のこぐ力によって変動するので、坂道を登るには多少踏ん張って漕ぐことが必要となりますが、筋力が弱くてもアシスト比が高ければ登れちゃう!なんてこともあるかもしれないです。
今回指摘された2製品を案内
①
国民生活センター提供
メーカー:日本タイガー電器(Air bike)
車種:bicycle-206 assist
出荷台数:100~150台
最大アシスト比:198.5倍
条件によっては人の力をほとんどかけずに走り出してしまう事がありました。急加速や急発進といった危険があり、思わぬ事故に繋がりかねないと考えられます。
②
国民生活センター提供
メーカー:カイホウジャパン(SUISUI)
車種:KH-DCY700
出荷台数:432台
最大アシスト比:2.45
型式認定を受けているにも関わらず、アシスト比が基準値をわずかに超えていました。
①の車種と違い、人の力が加わらない状態でのアシストの危険はありませんでしたので、急加速や急発進といった事案は発生しにくいと考えられます。が、決められた基準値をオーバーしていた事に変わりはありません。
今回指摘された車種に関しては、使用しないように呼びかけるとともに、メーカーに回収や問い合わせの窓口の設置も求めています。
問い合わせ
日本タイガー電器
本ページの「お問い合わせ」より
アシスト超過のニュースから約1週間経過しますが、メーカーページも更新しておらず、メーカーページ内に表記すらありませんでした。
メーカーは道交法を何だと思っているのでしょうか!?
違反車両を平気で販売して、お客様サポートページやお知らせページも用意せず、売っただけで終了ですか…
個人的意見になりますが、日本タイガー電器のトラブル時の対応は非常に対応も遅く、不誠実という印象を受けます。
商品トラブルの対応には全く期待できそうにありません。
自転車購入だけでなく、商品購入には注意が必要ですね。
カイホウジャパン
こちらは問い合わせ窓口がありました。
また、メーカーHPに「重要なお知らせ」として記載がありましたので、トラブル対応は日本タイガー電器より期待できそうです。
それではみなさん
事故に気をつけて楽しいサイクルライフをお過ごしください